2011年02月01日

クラブが何故今摘発されるのか?

またクラブが風営法違反「無許可」で摘発されました。
何故今クラブが相次いで摘発されるのか?

そもそも風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法、風適法、風営適正化法等と略す)において許可が必要とされているにも係らず、許可を得てないので検挙されたという話ですが、この様な営業はかなり以前から行われていましたが何故今?と思われている方が多いのも事実です。
その原因として考えられる事が諸説ありますのでまとめてみます。
(注)この内容は自分の私見であるうえ、短時間で書き上げている関係上、文脈に乱れがある事や、内容に強行的な考え方の部分もありますがご了承下さい。

1.薬物説
クラブにおいて薬物汚染があるという噂が当局に流れた結果、その浄化活動の一環として摘発されたという考え方です。実際にクラブに薬物があったか無かったかは別として、そういう噂が世間に広がっているという事実はあります。一部の警察官の中ではこれが理由と語っている方もおられます。

2.近隣通報説
地域住民から騒音等による通報があったという考え方です。これは警察の特徴でもありますが、法に反する行為があっても全てを取締る事は出来ません。でも通報があれば優先的に処理をします。例えば、路上駐車している車の横を警察官が素通りする事はよくあります。でも通報が入ればわざわざそこまで出て行って駐車違反として処理します。

3.方針説
風営法に限った話ではありませんが、あえてここでは風営法に限定して考えますが、風営法の対象業種は沢山あります。今まででもそうなのですが、風営法の取締りはある程度業種を絞って暫くの間は同じ業種を徹底的に取締ります。大阪では過去にはホストクラブが集中的に無許可営業や深夜営業を取締られて、1年の間に100件以上の店が新たに許可を取得したり、深夜の営業を中止して2部制営業を行うきっかけになったことや、セクシーキャバクラが集中的に取締りを受け、有名店が一斉に閉店に追い込まれる事がありました。

4.取締怠慢改善説
クラブの無許可状態は長年放置されてきたとも言われています。それを突然1〜2件摘発した事により、世間は今更という疑問を投げかけました。また世間は風営法に対する疑問を抱き規制緩和を求め始めました。しかし警察の仕事というのは本来その法律が良法でも悪法でもその法に反している者が現れれば当然にそれを正すべく取締りを行う義務があります。警察が長年放置していた事を世間が騒げば、警察が義務を果たしていなかったとの指摘を受ける事にも繋がります。また、現状でも違法店が残っているのなら、これを取締りしなければ未だ義務を果たしていない評価に繋がります。
警察当局としては警察が今まで放置してきた事を騒げば、逆に今取締りを強化しなければ立場が悪くなるという考え方です。


posted by 行政書士雨堤孝一事務所 at 00:09| クラブ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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