2010年11月07日

ダーツのコンプライアンス

最近、僕もダーツを始めて、若干はまっています。
やればやるほど面白いですよね。
しかし、現状のダーツには色々な法的な問題点があります。

先ずはゲームセンター許可との絡みです。
ハードダーツなら問題なのですが、最近流行っているのはソフトダーツで、これは機械が風営法のゲーム機扱いとなります。
但し、店の営業部分の面積に対してダーツのスペース(機械の面積×約3倍)が10%未満ならばゲームセンターの許可は不要となります。
しかし、現実の問題として90%以上がダーツ以外という店は大型店くらいしか存在しないのが実態でしょう。
という事はやはり殆どの店でゲームセンターの許可が必要となります。
しかし多くのダーツバー等では許可を得ていません。
何故ならば許可を取得すると風営法による時間規制の問題があり、深夜営業が出来なくなります。
この現状、法律的にはどう考えても違法と言える状態です。
深夜に店を開けたいから許可を得ない・・・
この似た事例があります。それはホストクラブです。
ホストクラブも深夜に営業する事が多かった業態です。
ホストクラブも風俗営業許可が必要で、この場合も深夜営業は出来ません。
でも多くの店が時間外営業を行っていた実態がありました。
そして、ホストが流行ってテレビの取材等を受けるまでに至った時に問題が起こりました。
テレビ等ではホストの1日を密着取材をしたりして、結局違法な実態をテレビに晒す形になりました。
その結果、東京の超有名なホストクラブまで検挙される事になりました。
それ以降、ホストの深夜営業は変わりました。といっても、その段階では深夜営業を止めたわけではありません。
なんと許可を取得しない形で営業を始めました。許可があるから深夜営業が出来ないという発想です。
しかし、こんな事は許されません。深夜営業は許可を得て営業上の違反行為ですが、この場合は無許可営業で罪も大きいです。
車で言うならばスピード違反と無免許みたいな感じです。
そしてホストクラブは許可を得て、深夜営業を慎む傾向にシフトしていきました。
その結果、午前中等の明るい時間まで営業する店も増えてきました。(勿論これは合法)

ここで気になるのは、流行すれば世間的に目立つ関係で、違法行為があれば取締られやすくなります。ダーツも利用者が増える傾向にありますし、CS放送などではプロ選手が出演したりとなっている現状があります。
このままでは大変危険です。

是非、全ての店が必要な許可を取得して、深夜営業を謹んではと思います。
ダーツの協会等はスポーツとして主張しているわけですから、あえて深夜にしなくても、本当にダーツをしたい人は十分にプレーできると思います。
ちなみに、無許可営業で検挙されると、最高で懲役2年の刑があります。店の関係者はこの罪で処罰されると最低でも5年間は同種の営業を行う事は出来ません。
特にダーツバー等はプロ選手が経営者や店長、店員の事が多いので、捕まってしまうと社会的にもダーツそのものが肩身の狭い状態になります。

そしてダーツはスポーツと考える中で、深夜に拘る必要はないと思います。
逆に深夜を中心にダーツを続ければ、ダーツをしない人達等からはスポーツと看做すことは難しくなると思います。
特にバー等の酒が提供される場所で営業している事が多く、スポーツなのに酒?となります。
ダーツを深夜&酒と絡めていると、風営法規制の対象外になる事も無いでしょうし、深夜&酒で店が社交場的になっている現状もあるので、様々な問題を引き起こしかねないと思います。

次にダーツの大会に関する問題です。
先ず、ダーツにはプロ大会がありますが、一部の大会ではスコアを店にある様なダーツ機で表示している状況で優勝者等に賞金が提供されています。
刑法上の賭博罪の考え方としては、参加費の徴収方法等により賭博に該当するか否かの判断がありますが、警察庁としてはデジタルダーツ機を用いた大会では1円の金でも提供されると風営法上の問題と見解を出しています。
さらに、ダーツバー等においてもアマチュア参加型でトーナメント等を行い、それに賞金が提供されているケースがあります。
これも当然に違法です。
また、ダーツの成績に応じてバーの飲食代金等に充てる事も風営法違反となります。


まとめると、
・ダーツ設置店は風俗営業許可を取得し、深夜営業をやめる。
・プロの大会等で賞金が発生する場合はデジタル機のモニター部分等を塞ぎ、手書きでスコアを計算する。
・ダーツバー等での賞金や景品が出されるイベントは中止する。
今の現状から考えると厳しいかもしれませんが、先ずは現状の法律を守る事は大切です。
業界団体等では規制緩和を関係機関へ求めている様ですが、先ずは現行法の遵守が必要です。
規制緩和というものは、現状の規制の中ではこれ以上世の中が発展しないと考えた時に、規制を緩和し、それと同時に実態を拡大するのが通常です。
現行法に違反があれば規制緩和を求める事は論外になります。
立法側から見れば、現状の法違反者に法を改めろといわれても・・・という感じです。

ましてや業界団体はスポーツという事を主張している現状があります。
これは正しいと思いますが、スポーツであればこそ、現行法違反を継続するのは良くないと思います。

是非、みんなでダーツのコンプライアンス意識を向上させ、楽しく&継続的にダーツが出来る環境を創りましょう。
大きな問題が起こってからではダーツが世の中から認められなくなってしまいます!
posted by 行政書士雨堤孝一事務所 at 20:59| ダーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする